視覚、聴覚、嗅覚、味覚および触覚の5つの感覚を五感 five senses といいますが、感覚はそれだけではありません。
感覚は特殊感覚(special sensation),体性感覚(somatic sensation)、内臓感覚(visceral sensation)に分類されます。
◆特殊感覚・・・受容器が特定の部位に限局する感覚で視覚(網膜の視細胞)、聴覚(外耳内耳中耳)、味覚(味蕾)、嗅覚(鼻粘膜)、平衡覚(内耳)
◆体性感覚・・・受容器が体全体に分布する感覚で皮膚感覚(皮膚)、筋感覚(深部感覚)(筋紡錘、腱器官)
◆内臓感覚・・・受容器が内臓にある感覚で内臓痛覚(内臓)、臓器感覚(内臓、化学受容器)
※内臓感覚を体性感覚に含む場合もある
※( )内は特定の感覚受容器の場所を記載
カラダ全体に及ぶ体性感覚を無視できません。
視覚や聴覚といった特殊感覚と異なり、その感覚器は外からははっきり見えず、皮膚・筋肉・腱・関節・内臓の壁そのものに含まれています。体性感覚は視床で処理され、対側の大脳半球に送られる他、自律神経系や賦活系にも影響を及ぼします。また、深部感覚は小脳でも処理される。
脳機能局在論でヒトの脳皮質の中で主に体性感覚に関わる部分は、中心後回(頭頂葉)に位置するといわれています。人間の脳のこの部分の領域は、体の領域ごとにそのエリアから来る体性感覚の入力の量または重要性に応じて区分けされている。例えば、手の感覚に対しては脳皮質の大きい面積が割り当てられているのに対して、背中はずっと小さい面積しかない。
この体性感覚の区分はホムンクルスと呼ばれていて見たことある方も多いのではないでしょうか。
当スタジオでは様々なマシンや道具をたくさん用意していますが、その体性感覚を刺激できるようにと考えています。感覚が鈍い足部や背中に新鮮な刺激を与えて頭頂部や小脳エリア、そして肝心な視床を起こします。つまり筋肉(筋紡錘)だけではなく脳神経のトレーニングをしているのですよ。
さて、前置き長くなりましたが、当スタジオに新しいアイテムをご用意しました。
その名も LOOP これは LOOP EXERCISE(R) を考案した高橋亜紀さんに特別にお願いしてLASALASのスタジオイメージカラーである紫&黄色 のLOOP(紐)を作ってもらいました。
「花子」と「太郎」(太郎が負荷重めで紫と青です)があります。
’loop’ とは ’紐’ の意味、’輪’ の意味、’(無限に)繰り返す’ という意味があり、良いネーミングだなと思います。
このLOOPを用いるとカラダの繋がりが分かりやすいですし、動きを妨げることなく適度な負荷が筋紡錘によい刺激を与えてくれます。
レッスンにぼちぼち取り入れてまいります。