よくある質問の中に、
『どれくらいのペースで行えばいいんですか?』
というもの。
『ピラティスは週3、4日、YAMUNA®は可能な限りコツコツと・・』
などとお答えしますと、
『そんなにできません。。』と答えが返ってきます。
なので、
『では、どれくらいならできそうですか?
できる範囲でしないよりはよいのではないでしょうか、、』
とおススメしています。
その根拠となるべき理論があります。
運動指導を行う者にとって大事な心得。
『ルーの法則』 といわれるもの。
ウィルヘルム・ルー(1850年生〜1924年没)というドイツの動物学者、細胞生物学者が唱えた法則。
生理学における基本法則といわれています。
- 活動性肥大の原則
- 不活動性萎縮の法則
- 長期にわたる機能向上制限による器官の特殊な活動能力減退の法則
- 合目的的構造の機能的自己形成の原理
簡潔に言えば、身体(筋肉)の機能は適度に使うと発達し、使わなければ萎縮(退化)し、過度に使えば障害を起こすというものである。(※ wikipediaより抜粋)
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私自身、若かりし頃に 腓腹筋断裂 というケガをしました。
痩せたい!
体重を落としたい!
脂肪を燃やすには有酸素運動のエアロビクスと筋トレ!毎日!
(平日3時間、週末は5時間〜7時間)
食べたら太るから、脂質カット!糖分カット!
野菜食べたら大丈夫!
筋肉つけるにはタンパク質!
動物性タンパク質は敵!大豆!
結果、筋肉はカチカチ。
硬いのが引き締まった筋肉だと思いこんでいました。
ある日、エアロビクスのレッスンを受けているときに、’ブチッ’ っと音がしました。
’あ!マズい!’ と咄嗟にスタジオの外に出ました。
ふくらはぎがポロんと足首のところまで落ちていまして、それからはまったく歩けませんでした。
思えばこのケガがきっかけでカラダの歪みがひどくなり、右足が浮腫み、夜も眠れない程の腰痛と歩行困難になったのだとピラティスをはじめてから思うようになりました。
当時はその因果関係についてはまったく知る由もなく。。
自由にならないカラダに悩まされ、あれこれ取り組むようになりました。
この経験が反面教師になっているのです。
ピラティスやYAMUNA®に出逢ってからというもの、どんどんカラダの調子がよくなっていきました。
原因を一つ一つつぶしていくことが楽しくなっていまにいたります。
完璧な状態にはまだまだですが、この世に生まれていまが一番カラダの調子がよいと感じています。
ボディワークを学ぶということは、少しずつ自分の気づきを高めていくこと。
いまも終わりなく続きます。
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ピラティスの創始者ジョセフ=ピラティスもドイツ人です。
100年以上前に『コントロロジー』(ジョセフ=ピラティスの造語)としてカラダの動きや健康について唱えています。ジョセフ=ピラティスが独自で気づいたのか、もしかしたら、ウィルヘルム・ルーが提唱していたことを実践していたのか分かりませんが、そのメソッドはとても素晴らしいものだなと感じています。
In 10 sessions you’ll Feel the Difference,
in 20 sessions you’ll See the Difference,
and in 30 sessions you’ll Have a Different Body.
10セッションで違いを感じ、
20セッションで違いが見え、
30セッションで新しいからだが手に入るだろう
(ピラティスの創始者ジョセフ=ピラティスの言葉)
自身の肉体は思い描くこと(理想)を現実にしてくれる道具です。
動いてくれる自分のカラダに感謝して労ってあげましょう。
ちょこちょこできるところから無理なく続けることで、新しい習慣となっていくのです。